人生が片づくお陀仏の魔法★


jinseiga初版:2011年1月
著者:近藤麻理恵
出版社:サンマーク出版

人生が片づく……ンじゃないよ、人生がときめくンだよ!!人生片づけてどうすんの、死んじゃうよ!!本書の主旨、片づけが人生の目的じゃなくて片づけ終わって人生始まるって話だから!

と、アホなアナグラムを受け狙いでタイトルにしてしまった…。

ホントのタイトル:人生がときめく片づけの魔法

この本も『ネットの釣り師』同様、家族共用に紙の書籍で購入した。我が家に、どうしてもこれを読んで部屋をきれいにしてほしい人物がいる。片づけも掃除も昔から大の苦手としている人物だ(注:わたし以外w)。だから、ネットで高評価で、ほぼ決定打といえそうな本を選んだつもり。

著者の経歴を少し。
ニックネーム「こんまり」さんは5歳のとき、家にあったエッセという主婦雑誌を手に取ったことをきっかけに、片づけにめざめた。以来、来る日も来る日も家でも学校でも、引き出しをみつけては片づけ、棚をみつけては片づけの、片づけに明け暮れる人になった。

下手すりゃ、世にも珍しい奇癖の持ち主ってことで片づけられちゃうところ、この特技で独立起業したのだからすごい。さらにはこの書籍を第一弾として、いろいろなコンテンツのマネタイズに大成功している様子。
たとえばこの本も、不自然なほど写真が一枚もない。ここで通常写真があるよね? という、「たたんだ衣類を引き出しにしまうときは、手前に薄い色、奥に濃い色でグラデーションに」という話の箇所でも写真はなし。

そうすると、何が起きるか?
文章で説明されて大方想像はついても、「その様子を見たい」という欲求がわいてくるのだ。
で、本の巻末には、服のたたみ方などの動画への誘導があったりして(有料)、これは本当にうまいなあと思った。

読み物としての面白さもある。ことに、だんだん筆がのってきたのだろう、どんどんご本人のアイデンティティが全開になり、物神崇拝的に物や家に対して「ありがとう」と感謝の言葉をかけたりなど、似非科学っぽい危ない雰囲気になってくる。ここらへん小保方さんを思い出した。

小保方さんのこと、詳しいわけではないが、たぶん彼女も「スタップちゃんおいでおいでナデナデしたげるよー」みたいな乙女なノリで、キャンキャンとときめきながら実験をしていたのではないだろうか。女子にごく稀にいる自分ワールドで勝手に盛り上がるタイプである。これに、女性に免疫のない理系男性が巻き込まれ溺れていった、という構図が見えてくるのである。(完全な憶測、ソースなし)

小保方観がそうと完全に決まってからは、まったく彼女に興味がなくなって、冷淡な気持ちしか持てなくなったのは残念だった。噂によると、彼女を責めるのは寛容さを欠いた社会の象徴との奇妙な言説もわいてしまったそうだ。彼女のトキメキがちな乙女な性格(だとして)については、もちろん寛容であるべきだけど、科学は実験と証明を基盤にしているので、性格と科学は別ってものだろう。

にしても、ひょっとして小保方さんもこの本を読んだことがあるのではないか。そして、「女子はこのノリでいいんだよね」と変に開眼してしまったのではないか、と気になる。

仮にそうだとしても、こんまりさんには何の責もない。
それに、「これだから女子は非科学的とか、科学に向いてない」となるのはイヤだから、これからの理系女子には頑張ってほしいものだ。

でも、科学ではなく片づけならば、物に感謝するのは良いことだし、洋服や物や家がその気持ちの応えてくれるという信念も良いと思う。

ちなみに、この本に書いてあることでわたしが実行したのは、「物は重ねず、立ててしまう」と、「洋服はたたんでしまう」の、二点だ。(今までは面倒だから全部ハンガーにかけていた)
確かにたたむという行為は、服をじっと見つめたり、さわさわと触るので、「あれ毛羽立ってるな」と気が付く効果があり、はさみでチョコチョコ整えたりした。

それだけのことでも、こころなしか、服が輝き始めた。
証明はできないけど、わたしの赤と紺の二色織りの服が、喜んでいる。

そして、「アンナカちゃんをうんと若くて綺麗に見せてあげるね」と、言っている。
言ってる言ってる。
(断言調)

人生がときめく片づけの魔法