ストーリー:(これから観る予定の人は読まないでください)
栃木県で起きた24名連続殺人事件。すでに犯人(榛山大和)はつかまっており死刑を待つ身。榛山は、24件のうち一件は冤罪だからそれを証明してくれとの依頼で筧井雅也を呼び出し交流をはじめる。榛山は町のパン屋を営む好人物として人々に親しまれていた。榛山に拷問されたあげく殺された高校生たちも、パン屋で知り合い心を許し親しくなった。榛山の流儀は、時間をかけて信頼を得、親しくなった相手をいたぶり殺す、というもの。雅也も、中学生の頃このパン屋の常連だった。どこにも居場所のない雅也はパン屋(のイートイン)で掛けられる榛山の言葉に励まされていた。雅也は現在、東京の「Fラン大学」の学生。祖母は校長先生をやっていたのであるが最近亡くなった。孫がFランなのを恥ずかしがっていた、的な挿話もあり。
榛山の生い立ちであるが、虐待されている子どもを引き取る人権活動家の女性の運営する施設に引き取られ育った。この施設での集合写真が、雅也の家にあり、雅也は母と榛山がともに写っているのを発見し衝撃を受ける。榛山は雅也の父なのではないか、という疑いを観客と雅也に与える展開がしばらく続く。一方、雅也の通う大学に中学の同級生の女子(加納灯里)がいた。灯里は雅也に気がある様子でことあるごとに声をかける。灯里曰く「中学のとき声をかけてくれたのは雅也くんだけだった」。雅也は榛山の冤罪調査をする過程で真犯人らしき怪しい人物にたどりつく。他にもさまざまな証言を得ていく。榛山への面会にも足繁く通う。面会すると榛山は雅也に語って語って語り倒す(映像効果もあり)。それと前後して榛山が人心操作に異様にたけている事が判明していくから、雅也も操作、洗脳されていくのか? と懸念させつつ雅也は洗脳などされず、強靱な精神力と明晰な頭脳で榛山のマインドコントロールの魔の手をはねのける。言って見れば連続殺人鬼榛山との戦いに勝った、のであるが、そこらへんのカタルシスはほぼ感じさせず地味に二人のやり取りは終わる。「映画史に残る驚愕のラスト」では、雅也に気があるとばかり思わせた灯里もまた榛山のマインドコントロール下にあった(?)ことが判明、戦慄のあまり雅也はベッドから転がり落ちる。
季節のメモ他
6/7:小満と芒種(6月20日まで)で2節気(30日)計算しております。本日映画『死刑にいたる病』🆙について追加しました。
6/2:ハローです。大変なので2節気(30日)で1ページに変えました。もくじはここへ持って来ました
- 映画『死刑にいたる病』・6/7
- 退職後に読んだ本 一覧・6/2
- この後観に行きそうな演劇 写真・6/2
- 七十二候、アップ日
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