june 25, 2022
君はヤブマメを覚えているか?
君は2年前の記録、動いている庭(本の感想)と動いている庭 PART2 – を、覚えているだろうか?
きっと覚えていると思う。ホラーマンガ並みにおっかないツルの生態を綿々とつづった貴重な記録なのだから。何がおっかないって、細いツルの触手を木にも草にも伸ばして、グルグルに絡みついて締め上げて、相手の息の根を止めていたのだ。ぞーーっとしたなんてもんじゃない。
しかも、庭じゅうに繁殖して、わたしが(買って)植えたあらゆる植物に絡みついていた。
そのツルの名前は画像検索して藪豆(ヤブマメ)なのを突き止めた。
しかし案外情報が少なく、これといった退治方法がみつからなかった。仕方なく「藪豆 駆除方法」でヒットした「巻き付いているのを逆回転にほどいて地面に置くとやる気をなくす」という怪しげな手を、やってみた。
確かに一瞬、やる気をなくしたかに見えた。地面でグタッとしたからだ。
が、そんなのはいっときの事で、またまたヤブマメはやる気満々ではびこり始めた。
しかし、この段階では
わたしには多少の余裕があった。
なぜならヤブマメが「1年草」なのを知ったからだ。
「ふふふ。それなら花が咲く前に引っこ抜いてしまえば種ができなくて、もう翌年からは生えてこないワネ。
しょせんお前は一年草。おーーーほほほh」
ところがところがの東所沢KADOKAWAミュージアム。もっとよく調べたら、ヤブマメは、花を咲かして種も作るが、地下茎にも種を作る、と、いうのだ。
は? へ! ほ!?
お手上げである。地下茎といったら地下。地下は見えない。どうしようもない
こうなると対策はただひとつ、豆に引っこ抜く。それしかない、豆だけに。
以来、わたしは、春が来ると同時に、庭の地面にはいつくばって、三枚葉をさがし、みつけては引っこ抜く、を繰り返した。取り憑かれたように繰り返した。隣家のご婦人が話しかけてくれるのだが、その声も耳に入らず「あ、それ駆除しないと」と口走って引っこ抜いていたほどだ。
おかげさまで、だんだんと姿を見なくなった。
と思ったのも束の間。今日、去年の10月に(買って)植えて、綺麗な紫の花を咲かせてくれた「カンパニュラ ラプンクロイデス」を眺めていたら、なんと「カンパニュラ ラプンクロイデス」の細い茎に、例のやつが絡みついているではないか。
わたしは庭に転がり落ちた。そのまま素っ飛んでいって「カンパニュラ ラプンクロイデス」の元へ駆けつけた。ゼエゼエと息が荒くなったが、気持を落ち着かせ、細いツルを丁寧に逆方向にクルクルとほどいた。もはや、ヤブマメが「やる気をなくす」ことなどないことを知り抜いているわたしは、躊躇なく引っこ抜いた。
わたしのカンパニュラ・ラプンクロイデス(ハタザオギキョウ)に絡みつくヤブマメ 🖱マウスをのっけるとヤブマメがどれかわかる
ヤブマメ以外にも雑草だらけなのはワザとです。笑