22年目の告白―私が殺人犯です―

22年目の告白―私が殺人犯です―

主演が同じ人なので、『リバース』の余波で観てきた映画。
いろいろと派手な仕込みのある映画で、じゃっかん最初の方がダレたものの、あとはおおーーと感心しながら見れて面白かった。一言で言うと「サスペンス」というジャンルになるんだろうか。

にしても、なんだか急いで作った映画って感じがして、仕込みの熟成が足らない印象。
トレイラーにも出てくる、院長に土下座するシーンのところ、犯人が指輪をしているんだけど、次のアップシーンで指輪が他のになってるし。(指輪とかバッグとか、本筋と関係ないところをジッと見てるものなのよねえ、観客って。へたすりゃ値段まで考えてるし)
妹の人物設定も、犯人は「生きる気力のない人」と評してたけど、東京に着いて最初にお兄ちゃんに会ったときの妹は溌剌としていた。第一印象とかみ合わなくて、どうも最後までなじめない妹像だった。妹がキーマンなので魅力を前面に出して描いてほしかった。震災被害者という設定も不要に感じたけどどうなんだろう。

なんだかんだと言って、この映画の屋台骨を支えたのは夏帆。彼女の迫力ある演技がなかったら、「この世界って、残虐な殺人があっても平気な世界なのかな」と思いながら、たんたんと観ちゃうところだった。

藤原竜也、伊藤英明、仲村トオルの三人は、誰が突出するではなくバランス良くそれぞれの役割を演じきったという感じ。
もう少し一人の情念に絞り込んでいいかなあ。なんか散漫な印象。この三人の中ではやっぱ曽根崎の情念が一番に来るはずで、牧村も大事だけど、やっぱ曽根崎の方だろう。仙堂も途中ゴルゴ13みたいな陰が当たってて、妙に面白いけど、彼の心理にそうそうスポットライトをあててもしょうが無い気がする。そもそも観客は「美しき犯罪者」を観に行っているのに、「美しき犯罪者」っぷりが発揮されるの、女編集者の首をしめるところくらいで、少なすぎる。フランス映画『太陽がいっぱい』で、アラン・ドロンの退廃的な魔性を描くのに、どれくらいネチっこく粘着したことか。(わたしは見てないが、きっとそういう映画だと思う) せっかくの米麹が発酵しそこねた味噌のように、あっさりしてて、健康には無害だが「美味しかった」とは言いかねる。

殺人犯の本が大ヒットして騒がれてしまう社会の病理も、未解釈のまま放り投げられてる。現実に「絶歌」みたいな本があるわけだけど。あと、最後の最後の曽根崎が○○の首を××する長いシーンも、曽根崎の胸中の変化が想像しにくい。メインが憎しみなのは分かるが、どう変化したのか?

と、いろいろ書いたけど、アミューズメント空間に併設の映画館で、レイトショーで鑑賞するにはこの感じがちょうどいいのかもしれない。

 

この下、もろもろの映画レビューサイトとその評価なり。

 22年目の告白―私が殺人犯です― | 映画-Movie Walker
★★★★☆

 22年目の告白 私が殺人犯です : 作品情報 – 映画.com
★★★★☆3.8

 「22年目の告白 私が殺人犯です」に関する感想・評価 / coco 映画レビュー
coco映画レビュアー満足度94%

 22年目の告白-私が殺人犯です- – 作品 – Yahoo!映画
4.14 点 / 評価:1,968件

 22年目の告白 私が殺人犯です(2017)の映画レビュー(感想・評価)・あらすじ・キャスト | Filmarks
★★★★☆3.8

 22年目の告白 -私が殺人犯です- – みんなのシネマレビュー
平均点:6.40 / 10点(Review 5人)

 

↑↑この6.40 / 10点というの、すごく妥当な点だと思った。