前々回の記事に少しだけ関連

前々回のときは猥雑になるから省略したんだけど、会田誠という画家をわたしに教えてくれたの、末次郎(息子)だった。
盆栽がよく見ると裸の少女、なのだった。心底気色悪いと思ったが、愛息子の末ちゃんが教えてくれたので、
「なーにこれ、おっもしろいねえ」と、否定はしなかった。さぞや顔が引きつっていたと思う。

どうも、末次郎は会田誠のファンらしかった。会田誠が表紙の雑誌を持っていたし。
もしくは、会田誠の立ち位置に憧れていたのかもしれない。

中学3年のとき、末次郎が「おれは画家になる!」と言い出した。
画家になるから、○×高校に行くとか、なんとか言うのだ。

これにはさすがに怒った。「おまえ、ぜんぜん絵なんか描いてないじゃん、ゲームばっかやってんじゃん、それで画家ってナンだよ。画家ってのは一日中絵ばっかり描いている人間がなるものなんだ。君は無理。絶対になれない。」

悲しかったね。愛息子が成りたいという道に進ませてあげたかった。その頃、夢が大事って教育が主流だった。末はそういった時流の影響も受けていた。
だから、頑張りなって言ってあげたかった。でも、どうしても言えなかった。いくら夢が大事でも、ダメだ。なれないって分かるから。仮になってもろくな画家じゃないから。

夢だけはフワリと浮かぶけどそれ以上のもののない人は、平凡な道を歩いていくしかないんだ。その道がどんなにつまらない退屈な道に見えても。雨の日は傘をさし、晴れた日にはスキップで。

わたしは末次郎にそれを分かったもらいたいと思った。けど、若い彼にそれは無理難題だろう。

高校は○×高校ではなかったけど、美術部に入っていろいろな絵を描いていた。大学も関係するような道を選んでいた。

ただやはり画家になる人間の絵ではないと思った。本人も、自然とその道は諦めてくれた。けど、妙に美意識高い系の人になったので、家はさっさと出て行った。
さみしい。

☆’..・”☆’..・”

それにしても今のご時世、その平凡な道、普通の世界が破壊されている。普通の世界はせめて結婚くらいはできるのが取り柄だったのに。ダメじゃん。どうするんだ?

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