net-no-turi

ビブロフィリア的束縛を受けない実用本は、電子書籍でサクサク読んでしまいたいけれど、あえて紙の書籍で買った。というのも、我が家のダイニングには共用の本棚があって、そこに置いておきたいからだ。だって自分の家族がネットの釣り針にかかったら大変だもの。

恋愛系にしろセッ○ス系にしろ、どぎつい言説がまことしやかに飛び交うインターネット。釣られるまま変な世界観を形成されると、そういう人(家族だけど)とは付き合いづらい。

わたし個人もそう。
2ch、発言小町、もろもろ掲示板、yahoo知恵袋など、気になったタイトルがあるとすぐに熱心に読みはじめ、かなりの割合で真に受けている。(まぁ年が年だから今さら人格形成にまったくもって影響はないが…)

それでも、「文章がうますぎて不自然だな」と思うことは多い。
この本によると、次の文章が入ると釣りの可能性が高いそうだ。

「空気読まずに書いてみる」
「ここまでが前提」
「これが第一の修羅場」
「長いと言われたので分けます」
「続きます」
「そんなこんなで自分の心の中が人生最大の修羅場」
「結婚したので(思い出したので)書きました」

あるある、こういうセリフ※よくある。

本書の著者氏は、「ネットの釣り」を悪行とはみなしておらず、釣り文章そのものを読んで楽しんでいる。なので、どんなタイプの釣り師に対しても批判はいっさい加えていない。でありつつ、マクロにミクロにテクニカルに文系的に理系的に釣りの見破り方法を追求し、本書で伝授。

なぜそんなにも見破ろうとするのか、釣り師よりもそちらに興味がわいたほど。

こういう本が出た以上、釣り師も※のような文はこの期に及んで使わないだろう。それによって、釣り師も次のステージをめざし進化するに違いない。わたしも今度からぼんやり釣られてないで、意識して見破ってみようかなと思った。