「線状降水帯」じゃなくて「温暖化の影響による凶悪化した雲の軍団」と呼べばいいのに

6月30日の東京新聞の2面に

梅雨末期の豪雨や台風など大雨のシーズンを前に、気象庁は災害への警戒を強く促す新たな情報をスタートさせた。鬼怒川が氾濫した2015年の関東・東北豪雨などをもたらした「線状降水帯」の発生を知らせる。29日に初めて沖縄本島を対象に発表された。比較的新しい言葉のインパクトで危機感を伝える狙いだが、天気キャスターらから「使いにくい情報」との声も。東京新聞

と書いてあって図解もあった。
線状降水帯」なんて聞くと、細長くて弱々しい糸みたいな雨が降るのかとイメージしたらとんでもない。

あたたかい湿った空気がどんどん積乱雲を作ってそれが消えないうちに次の雲が出来てまた出来てまた出来てと、どんどんつながって雲の大軍団ができる、というのだ。
(新聞は軍団とは言ってない。「行列のように並んでできる」との表現)

この大軍団、2015年の関東・東北豪雨はもちろん、昨年球磨川を大氾濫させ流域の住宅をぜんぶなぎ倒して壊滅的な被害をもたらしたのも、11時間におよぶ「線状降水帯」軍団だったのだ。

記事ではこれが「パワーワード(避難の背中を押す強力な言葉)」になるのかならないのかで揉めている様子を伝えつつ、金のない気象庁はこの言葉を駆使して防災のための予算を引き出したい?らしいのである。

さらに気象予報士に言わせれば、避難のゴーサインである「線状降水帯」という「パワーワード」を勝手に言うわけにはいかないが、レーダー画像をみせながら、それを言わんわけにいかないじゃないかと、そういう意味で使い勝手の悪い言葉であると。

その一方、「この情報に接したら避難がまだならすぐに避難してほしい」とも話しているのだから、「線状降水帯」と聞いたら死を覚悟してもいいほどのレベル。

パワーワードになるかならないか心配することはないだろう。もうすでに怖い。この言葉。

「線状降水帯」が地球温暖化の影響なのか? とハテナを付けているサイトを見かけたが、そんな懐疑論を言ってる段階は過ぎている。

ここにYouTubeへのリンクあり。球磨川、線状降水帯