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共謀罪について

「共謀罪、必要じゃないかな? テロが日本で起きたら怖いし、防げるものなら防いでほしいし。世の中悪い人も大勢いそうだし。それに、警察の人に権限がたくさんないと、悪い人を逃してしまいそうだし」

 

と言われてしまった時の対処法を探してみつけた「 もし「共謀罪」が成立したら、私たちはどうなるか【全国民必読】(高山 佳奈子) | 現代ビジネス | 講談社(1/4) 」。

これによると今の法律に「予備罪」とか「抽象的危険犯の広範な処罰規定」はある。つまり、テロの予備的な行動があるなら、必要な取り締まりは可能なのだ。わざわざ新規に作る必要は無い。

さらに、ユニークなことが書いてあったのは

イスラム過激派などによるテロを警戒するのであれば、現にテロが起こっているところで用いられているアラビア語、ベンガル語、ウルドゥー語などがわからなければテロの計画を察知できないと思われるが、日本の捜査機関は、摘発が可能な態勢にはおよそない。

なるほど。テロの共謀行動は言語で行われるはずであるから、そこをやらなきゃ防ぎようがないのだ。

 

この他に重要なPOINTと思ったのは、共謀罪が「警察の実績づくりのための処罰」の項。
わたしも以前レビュー&解説した 『恥さらし』平成12年4月と8月、北海道警察は覚醒剤130キロ、大麻2トンを密輸したにある通り、警察はメンツのためにはなんでもする。拳銃摘発を都道府県ごとに競い合った挙げ句に、自分で拳銃をそこらに置いて回って自分で摘発する、ということをする。
犯罪摘発にノルマがあるため、ノルマ達成のためなら、ない袖を無理矢理引っ張るのである。

最近はどんどん犯罪が減っている。
減っている理由は、わたしが推測するに、いくつかある。

1.そもそも、犯罪適齢期の若者が少なくなっている
2.犯罪を起こす動機である強いリビドーが、昨今のアダルト動画の見やすさ等で、そこへ吸収されている
3.貧困層の拡大により、貧困女性が風俗に多く流れ、女性の性の価格破壊が起き、取得しやすくなっている
4.強い攻撃欲動や怒りの念が、よくできた、安価なゲームでのバーチャル攻撃で発散されている
5.攻撃のような陽性行動ではなく、陰性症状が起きやすい世相になり、犯罪に走るよりもウツになっている
6.出る杭は打たれる社会構造がさらに加速することにより、犯罪のような目立つ行動への抑止効果が過度に働いている
7.ブラック企業等の過酷な労働により、犯罪を起こす元気もない
8.防犯カメラなど抑止インフラの充実で犯罪を画策しづらくなった(参照

これでは警察の出番は減るばかりだ。しかし警察がヒマでブラブラしてたらカッコがつかない。
共謀罪は、そういう下らない理由で作ろうとしている可能性が高い。
現在の法律下でさえ、きわめて軽微な違法性で検挙されたり、なんのトガもないクラブが冤罪をおこされたりしているのに、だ。

それで思い出したのが、2013年ガジェット通信で知った記事「 読んでください|流血ブリザード 遊陀ノ世界 」だ。突然腕を引っ張られ電車内で手荒い職務質問された顛末が書かれている。読んでて、ほんとうに恐怖を感じたものだし、今読み返しても生々しい。

こういうことを、さらに、どんどんやりやすくするための共謀罪なのだと思う。
あるいは、ありもしない「共謀する犯罪」などという物々しいイメージを広め、いかに警察が大変な罪と戦っているか演出したい

 

このことを、なんとか家族にも、うまく伝えたい。

警察が痴漢冤罪を起こしたとき、私は声をあげなかった
私が痴漢に間違われることはないから

警察が派手なカッコウの人を違法職質したとき、私は声をあげなかった
私は派手なカッコウをしないから

警察がマンガのパロディを摘発したとき、私は声をあげなかった
私はマンガのパロディは描けないから

そして、私が安倍晋三の顔を面白可笑しく描いて逮捕されたとき、
みんなウツになってるか萎縮しきっていて、私のために声をあげてくれる人は誰もいなかった

 

↑か、かなしい…(;。;)あげてくれ~~

共謀罪について。その前にニーメラー牧師の警句について

先日、共産党支持者の母から「共謀罪に反対!! あんたも反対よね、この紙に署名して送り返して」

という意味の手紙が、署名用紙とともに届いた。

共謀罪にはわたしも漠然と反対だけど、それほど詳しく知っているわけではない。
署名用紙には5人分の署名欄がある。
出来れば、家族全員の署名がほしい。母のためにほしい。けど、彼らに無理に名前を書かすことはできない。
なので、手始めに、側にいた娘に母から手紙が来たことを説明し、署名してほしなぁと話すことにした。

娘には先に、母からの手紙を見せた。
手紙の書き出し部分はこう↓↓

《ニーメラー牧師の警句》
「ナチスは最初、ユダヤ人を攻撃した。私はユダヤ人ではなかったから黙っていた。
そして彼らは共産党を攻撃した。私は共産主義者ではなかったから黙っていた。更にナチスは、社会民主党や自由主義者を攻撃し始めた。こ時は少し怖いと思ったが、自分は聖職者だから大丈夫だろうと思っていた。最後にナチスは、キリスト教の教会を攻撃した。私は牧師だったので、この時はさすがに声をあげたが、もうその時、一緒に声をあげてくれる者は残っていなかった」
戦争と平和を語る時、よく耳にする言葉です。
誰しもが戦争はイヤと強く否定するが、プロセスでおきるさまざまな事象にはわりと無関心、又はよく分からないという人が多い。知らないことはツミとなる時もある。
いま、とてもその危険な状況がつくられています。
(後略)

わたしもどこかで読んだことのある「ニーメラー牧師の警句」を、まず最初にもってきたのだ。
娘はまじめなタチなので、真剣に読んでこう言った。

「ナチスって、教会も攻撃したの?」
「…うーーんどうなのかな?」

実のところよく分からない。なぜ教会を攻撃したのか? そこが分からないと、この警句自体に説得力がうまれない。なんとも頼りない母(自分)であるが、分からないので答えようがなかった。

しかも母からの手紙には、共謀罪についての詳細がいっさい書いてない。

これで署名させようたって、難しいではないか。乱暴だなあ。共産党の言うことならなんでも鵜呑みにする母の悪いクセがもろに出ている。

――

それであらためて共謀罪について調べた。娘はじめ、家族みんなに署名してもらうためだ。
そうしたら、その途中でニーメラー牧師の警句について、おどろくべき事実が浮上したのである。

彼らが最初共産主義者を攻撃したとき – Wikipedia

ニーメラー財団による詩(これが「警句」)が載せてある。ニーメラー財団は、1976年のニーメラーに対するインタビューを元として詩を再編成した。ニーメラー自身はこのインタビューでユダヤ人迫害についても言及しているが、財団が作成した詩にはユダヤ人が言及されていない。財団はニーメラーが1933年9月に反ナチ運動を開始し、1937年に強制収容所に収監されていることから、ユダヤ人が収容され始めた時期や、カトリック教会への攻撃が本格化した時期を体感できなかったと見ている、とのこと。

で、財団の編成した警句の訳は↓↓

ナチスが最初共産主義者を攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は共産主義者ではなかったから

社会民主主義者が牢獄に入れられたとき、私は声をあげなかった
私は社会民主主義ではなかったから

彼らが労働組合員たちを攻撃したとき、私は声をあげなかった
私は労働組合員ではなかったから

そして、彼らが私を攻撃したとき
私のために声をあげる者は、誰一人残っていなかった

そう、一番肝心にして一番誰もが知っているユダヤが入っていない。
ニーメラーの反ナチ活動とその強制収容所の時期と、ユダヤ人の本格弾圧の時期の兼ね合いから、これが正しいと財団が判断したのだろう。つまり、もっと大変で、もっと大きな弾圧は、「私」が攻撃された後に、起きている。


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この記事は2017/08/27、2017/09/16に、もっと真面目なものに修正しました。