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2017/11/11追記/平成29年版子供・若者白書が出た

若者の無業率は、微増

『無業社会』の感想を尻切れトンボに完結させてから早2年。 『無業社会』 が参照していた平成26年版の白書の続報とも言える 平成29年版 子供・若者白書が出た。

それによると若者の無業率は、下がってはおらず微増している、という結果が出た。これ、どういう解釈が成り立つんだろう? ブラック企業に無理して働き続けることを放棄したため、だろうか。それとも、いよいよ疲れ切って働けなくなった若者が増えたのか?

前者ならば、必ずしも悪いことでもないかもしれない。高橋まつりさんのお母さんも、ひどい労働環境からは逃げるように呼びかけていたけれど、逃げるのは悪いことではないのだ。

サポステについて

ところで、もしも自分or家族が若年無業者ならば、厚労省がバックアップしている 地域若者サポートステーション を利用してみてはどうだろうか?(地域別のサポステ→ サポートステーションネット

実はうちの息子もここのお世話になったのだ。
うちの息子(現在30歳)も、大学を中退したあと、仕事はいろいろとしていた。特に多かったのは建築関係だ。この建築関係、わたしの推理も入るが、就職氷河期の影響で意に染まぬ職業選択をした人が親方的なことをやっている。ふらふら迷い込んだ若年労働者をカモにして、未経験の危険な仕事をやらせたり、給料の遅延は当たり前、下手すると金を貸してくれと言ってくる。

本人が仕事の内容を詳しく言わないし、こっちも年齢が年齢なのに過保護親になってもいけないと躊躇していたが、もうたまりかねて、辞めさせた。
放って置いたら、指の一本二本が吹き飛びそうだったからだ。
それにこの世界は気性の荒い人が多いみたいで、大卒(で就職の思うようにいかなかった人)の「親方」なんかは、荒い人にどうしても負けてしまう。そのイライラと鬱憤のしわ寄せが若い者に行っている。(という、推理です)

普通の学校教育を受けただけの、うちの息子みたいな人間がいけるような職業環境ではないのだ。
せめて職業訓練を当たり前にしてくれって言いたい。

そんなこんなで、辞めてくれてホッとしていたが、次の職業がみつからなくて困った。
『無業社会』にも書いてあったが、職業というのは求人があるからといって、何でもいいというわけにはいかない。どうしても適正ってものがある。物のセールスなど、やろうったってできる人柄ではないし、コンビニ店員なども無理。じゃあどうすりゃいいんだ? って感じで家に篭もる日々が続いた。

親として悩んでいる時にネットでみつけたのが、上記サポステだ。
実はこのサポステ、利用するには半年間無職であることが条件となっている※。
たぶんKPIのからみでそういう条件になっているのだろう。
が、さいわい、そうこうしているうちに半年くらいは経過したので、息子をせっついて近くのサポステにおもむいたのだった。

結論を先に言うと、今は仕事を得て、毎日通勤している。正規雇用というわけではないが、それでも仕事をし給与を得ていることで自信が生まれ、精神も安定し、他者への思いやりのある若者に成長してくれたと、親として思っている。本当に、いくらお礼を言っても言い足りないほどの感謝の念でいっぱいだ。

ただ、欲を言うと、もっと↓↓なのを期待していたのも事実なのである。

働いていないと孤立する社会

現在、公設の若者支援は「就労」をKPIとしたものが多く、その仕様書でも就職支援や就職につながりやすいサービスを提供することが定められています。そこでは、「居場所的」機能を前提としていないため、孤立した状態の若者を一度受け止め、就労を含む個人が居場所であると感じられるところを見つけるサービスにはなりません。

厚生労働省の委託を受け立川のサポステを運営している工藤氏の文章だ。
俎上に挙げているのは 特集 若者にとっての人とのつながり|平成29年版子供・若者白書(概要版) – 内閣府 。若者の六つの居場所ということで、<1>自分の部屋,<2>家庭,<3>学校,<4>職場,<5>地域,<6>インターネット空間 について尋ねた調査内容。
これによると、学校、職場、地域を押さえて「インターネット空間」を自分の居場所とする答えが3位となっている。
また図表8では、暮らし向きの低い(要は貧困ということかと)若者のうち15.4%が居場所が0と答えるなど、考えさせる。

そんなで、うちの息子もお陰様で職を得て精神も安定したし、お給料も貰えているし、身の危険も感じないですんでいる。本当にありがたい。しかしそれでも、働くことと職場だけが居場所と言えるのか? ここが分からない。サポステも、せっかくの良い機会を与えてくれているが、働くことにのみ特化している。

上記「働いていないと孤立する社会」は、1.働いていることがいかに必須であるか、ということと同時に、2.働いていないと即居場所をなくす社会も変ではないかと、両面からのアプローチとなっているのだ。


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※当時はそうでした。

感想つづき:無業社会


無業社会 働くことができない若者たちの未来 (朝日新書)
著者 : 工藤啓 西田亮介
朝日新聞出版発売日 : 2014-06-13
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聞き慣れない言葉である「無業(社会)」だけど、直感的には「職業がない(人が多い社会)」ということなんだろうなと思った。当たっているだろうか?

本書での定義は

誰もが無業になりうる可能性があるにもかかわらず、無業状態から抜け出しにくい社会。(それはまさに2010年代の日本社会)

ということだ。
ここで自分でも、公式にはどうなっているのか、統計局のサイトで調べてみた。
参考:統計局ホームページ/統計表で用いられる用語,分類の解説4

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上記統計局ページからキャプチャ

↑ちょっとした驚きなんだけど、「完全失業者」というのはれっきとして労働力人口に入っていた!
「求職の意志があり、求職活動をおこなっている人」は、失業者であり、労働力人口なのだ。

さらに「非労働力人口」に入っているからといって「無業」なわけではない。学生や専業主婦などは除外対象だ。それにしても「非労働力人口」は4463万人もいると書いてあって、えええ?? そんなに?と何度も見返すくらい驚いた。(この下

やけに多すぎる気がするのでさらに調べると、総務省|平成26年版 情報通信白書|我が国の労働力人口における課題というのがあり、15~64歳の生産年齢が年々下がり続けていることが書いてあった。

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つまり4463万人は正しいのだ。しかし、ここで興味深いのは「我が国の非労働力人口における就業希望者は2013年平均で428万人であり、内訳をみてみると、女性が約315万人」であるとのこと。ということは、失業者とは別枠で、非労働人口の中の「就労希望者」も公式に存在している、ということである。

そのように考えると、「無業」および「無業社会」という言葉をあらたに提示しなければならかった理由も、だんだんとわかってくる。

著者らは、若年無業者白書——その実態と社会経済構造分析で、若年無業者を三タイプに別けたそうだ。

  • 求職型・・・就業希望を表明し、かつ求職活動をしている個人(「失業者」とほぼ同じ)
  • 非求職型・・就業希望を表明しながら、求職活動はしていない個人
  • 非希望型・・就業希望を表明してない個人

どのタイプも、いったいどうした?? と気になるではないか・・・・。

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無業社会。働きたいのに働けない若者たち

t140684776094769726227今月はじめ、ネット徘徊していて「働かないのか? 働けないのか? 城繁幸×西田亮介特別対談(前編)」という対談を読み、興味をもったので購読した本。

読後、頭の中でマグマのように感想がわいて出た。
さっそく「諸々の感想」にアップしようと思った。
が、考えがまとまらなかった。

帯にもある通りこの本は、働かない若年層を「怠惰な若者」と決めつける人に対し、「そうではないのですよ」と説得する内容の本だ。

どんな人が決めつけているんだろう? わたしが推測するに、重労働にあえぎながら日夜働いている人。あるいは、重労働ってわけではないが安定的に働いている人。年齢で言うなら、若くはない人。あるいは若いが、すべて順調にいって正社員として安定的に働いている人。あるいは安定はしていないが、ともかく働いている人。

いろいろ考えられるが、ある程度共通するのは、自分や身内が一度も無業に陥ったことはない人。

年々そんな人の割合は減っている可能性があり、そうなると、著者達の努力が実り、理解者が増えていっているかもしれない。(いいのか…)

が、この社会で安定的に力をもつ人々は、公務員、大手メディアの正規職員、大企業の正規職員、悠々自適の年金暮らしをする投票行動を欠かさない高齢者、純金融資産がたっぷりある人

・・・であることを考えると、この方たちが無業に陥る率は低い(orない)ため、意識が変わるには時間がかかってどうにもならない可能性もあるのである。

先日、Googleが「世界を良くするスピードをあげよう」といくつかのNPOなどにリンクしていたが、無業=怠惰という固定観念を捨てない事には、そして、無業=個人レベルではなく社会の問題と意識を変えないことには、いつまでたっても世界は良くならず、そうこうしているうちに、若者も年をとっていく。女性ならば、子どもを産もうにも産めない年齢になっていく。
 
いったい、どうしたら世の中全体の意識は変わっていくのだろう?
  

うーーーーん 考えるのが難しいので、続きはまた今度・・・・・だ。

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