映画『日本で一番悪い奴ら』のマスコットキャラクターをイラストにしたもの

悪いピーポ君

実話をネタ元にしたエンターテイメント作品『日本で一番悪い奴ら』を観た。
原作を読んでいた時は感じなかったが、映画を観ながら感じたのは

「稲葉さん、あなたがんばりすぎ!」

稲葉氏自身が著者であるから、まさか自分のことを魅力あるモテモテ男とも記せなかったのだろう。こんなに次から次へと美女に絡まれる描写は原作にはなかった。(けど実際、氏は婦警も含め8人くらいの彼女がいたらしい)

それ以上に、警察署内においても、説得力や行動力があってパワフルで、上司やエスを含め周囲を巻き込む魅力がなまじあふれかえっていたから、どんどん銃の摘発がエスカレートしていった。

警察という組織の命令が理不尽なのだからもっと適当にやればいいのに、そうはいかず熱心に命令に従ってしまった。(映画のため警察組織の問題はさほど説明されていない)

あと北海道という地域の特殊性もおおいに関係する。ロシアが近いため、合法違法取り混ぜてロシア人が上陸してはなんかかんかやっていく。(うまく説明できないが、そんな感じ)
諸星のエスには、諸星を「親父」と慕う太郎、地元ヤクザで関東あたりから島をあらしにくるヤクザにうんざりして足を洗う中村獅童。その他に、パキスタン人のアクラム・ラシードも入り、「銃をどんどん(どっかから持ち込んで)摘発するぞー!」とみんなで張り切る。
その人間的なバリエーションが、なんともいえない豊かな楽しさを感じさせて、オバカな拳銃摘発目的でないならどんなに良かったか。オバカすぎて、向かう先は無残な破滅なのが、ほんとうにやりきれなかった(あんなに張り切っていたベッドシーンや、美しかった女たちも荒みきっていくし)。

大麻、覚醒剤の密輸は北海道警察の実話であり、いまだ法の裁きは受けていないという主旨の説明が、映画のラストにちゃんと強調されていた。
なくても映画としては成り立っているのに、あえてきちんと説明してくれてたのは、よかったと思った。

ツラいことがあったり乗り越えられない不幸があった時に、手近に大麻、覚醒剤があったら手を出してしまうのは、あながち責めることはできない人間の弱さだ。
稲葉氏も、追い詰められたあげくに手を染めてしまった。
近くに「ない」ということが、どうしても必要だ。

それを、社会の中に大量に放り込み、薬物との距離を縮めてしまった北海道警察の罪は重い。

むちゃくちゃエンタメなので、笑える箇所が随所にある。あと、「エーース」とかいって諸星の肩をなでてる婦警と、同じ婦警が関係が終わるとき見せた軽蔑しきった目つき、ぞくぞくぞくーーとした女の魅力がリアルで、瞠目した。

もちろん、綾野剛の魅力もフルスロットルでギアが吹き飛ばんばかりで油も切れそうだった。

すごいので是非観よ☆


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