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『私はあなたたちの所有物ではない:エプスタインの闇と、世界を裁いたNobody’s Girl』👈(邦題はこれでどうでしょう)

あれから1年

バージニア・ジュフリーさんが亡くなって1年が経とうとしている。

彼女のインスタグラムのBioには、こうある。

Pursuit of justice doesn’t stop with Epstein-the elites who trafficked me and so many others are going down-the house of cards will begin to fall. 🦋

「正義の追及は、エプスタインだけで終わるものではない。私や、あまりにも多くの犠牲者たちを売買したエリートたちは、一人残らず失脚することになる。紙のカードで積み上げられた城は、今まさに崩れ始めるのだから。🦋」

この挑戦的な一文、バージニア・ジュフリーが死ぬ前にデッドマンスイッチを仕込んでいた、と言われる所以だ。

では、実際にデッドマンスイッチはあったのか、あったのなら有効に作動したのか? そこを怖くない目線で冷静に見ていきたい。

スイッチはあったのか。

あった。一番のスイッチは、死の半年後の2025年10月21日に出版された自伝、『Nobody’s Girl: A Memoir of Surviving Abuse and Fighting for Justice』――Nobody’s Girl:虐待を生き延び、正義のために闘った回想録――が、出版されたことだ。

この本でエプスタインとマクスウェルと出会い、性的搾取の標的となり、著名人への「サービス」を強要された体験を詳細に告白している。

しかし、何人かが実名で書かれているにも関わらず、加害者たちが実際に逮捕された、という展開にはなっていない。

スイッチ2

2025年11月19日「Epstein Files Transparency Act(エプスタイン・ファイル透明化法)」成立
12月公開実施 / 2026年1月、追加の公開。約300万ページの文書、18万点の画像、2,000本の動画を一括公開

エプスタインファイルの存在は、もともとはバージニア・ジュフリーが女衒のマックスウェルを告発した際に出てきたもの。当時は黒塗りが多くて使い物にならなかったが、一気に世間の関心に火をつけ、長らく全面公開が待たれていた。『Nobody’s Girl』を読んだ人々がいっそうファイルの透明化を後押ししたと思われる。

この公開によって、問題化した人物として

– 伊藤穰一(失脚)
– レオン・ブラック(辞任)
– ビル・ゲイツ(評価低下)
– ラリー・サマーズ(批判)

といった人々がいる。けれどその理由は 、「倫理・ガバナンス問題」であって、未成年への性虐待が立証されて、その罪状によってではない。

何年も噂されていた「顧客リスト」も、「存在しなかった」と結論されたようで、釈然としない。リスト化されていないとしても「顧客」はいるでしょうにと思ってしまう。加えて、黒塗りは全面解除されていないし、被害者の人権を守る意図とはいえ、非公開部分が多い。

このように見ていくと、バージニア・ジュフリーの、自分を含め未成年者たちを売買したエリート層を一人残らず失脚させる、という願いは、現段階では実現したとは言えない。

膨大な資料の読み解き作業が終わっていないとはいえ、ほんとうに真実を追求しているのか気になる。何人かのエリートの顔にちょっと泥を塗ったくらいでは、とても納得できないのだ。

 


 

取り急ぎ、一周忌を前に、

🙏改めてバージニア・ジュフリーのご冥福を祈りつつ。

 

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