『小隊』を颯爽と選び取って行った女(ヒト)

ベトナムへ一緒に行った越路さんと吉祥寺へ。

またベトナム料理を食べようよ、という話になったのだ。

吉祥寺にはベトナム料理の店が少なくとも五店舗はある。どこも美味しいと思う。そもそもベトナム料理自体がむしょうに美味しいのだ。

実際わたしは先月も一人でフードコートみたいなところでフォーを食べたが美味しかった。といっても、万人向けにしすぎて?パクチーの代わりに「ミズナ」がのっていた。

というか、たぶんお値段が高いのだな。今日入った店もパクチーの存在感はなくて、他の素材が目立っていた。結果的に美味しかったので文句はないんだが。

帰りは井の頭公園へ行って。

「もくれん」が小さな蕾を付けているのを目視。

梅はすでにたくさん咲いていた。

で、その帰りに「ジュンク堂」へ。

意外にも本屋はにぎわっていた。チャットGPTやらメタバースやらシンギュラリティやらAIの神が人類を支配するとか(YouTubeにある)言ってるわりにはアナログの極みの紙の本屋は盛り上がっていた。

いやいや、だから、こそ。なんだろうな。こんな時代だからこそ「やっぱ本。むしろ本。」という気運が高まっているのかもしれない。

とか思いながら平積みコーナーを見ていたら、ベージュのコートの裾をひるがえし早足に歩いていた女性が突然パッとこっち側を振り向き平積みの中から一冊を取って行った。

わたしは思わず、一冊減ったとはいえまだ4冊くらい残っているその本から目を逸らしそうになった。人様の行動に感心をもたずにスルーするべきに感じたからだ。

ただ、その女性はあっと言う間に去って行ったので、別に見ても差し支えもないだろうし、好奇心もあってじっくり見た。で、その女性がレジが終わっていなくなったあたりで、手に取ってマジマジと見てみた。

小隊

というやつだった。作者の名前も見たが、もちろんわたしは知らなかった。裏をひっくり返すと芥川賞の候補作になったような事が書いてあった。ロシアが北海道に攻めてくる、といった内容らしい。

どうせ何を買うか迷っていたのだから、自分も買うことにした。

面白いといいな。