🧙科学が何でも解決してくれるってワケにはなかなかいかなさそうだ。

昨日、一応作ってみたスレッズで、「LK-99はうそ」といった投稿を見かけた。なんでも科学界およびその周辺のSNSはこの話題で沸騰していたらしい。←これ、日本の、という意味ではなく世界中の。

科学と無縁がデフォのわたしはもちろん「LK-99」なんて完全初耳だった。ヨーグルトの中に入ってる善玉菌みたいな名前のこれ、「常温常圧の超伝導体」という触れ込みだったけど実は違うと証明されてすべりまくった韓国発祥の発明。らしいのだ。

2023年8月18日の0:07の「LK-99」での検索結果

上のとは他に、スレッズからリンクされていた、サイエンティフィックアメリカンの記事が、より生々しく刺さった。👇これ

「超電導センセーションは消え去ったが、それは問題ない~
LK-99 の隆盛と衰退は、緊急に必要とされるエネルギー転換におけるテクノロジーの役割を考える方法についての教訓を与えてくれます。~」

一部引用してみる。

多くのインターネット投稿者は、一部の研究者やジャーナリストとともに、室温超伝導体を、化石燃料への依存からの世界の移行を加速する可能性がある気候変動に対する技術的万能薬として位置づけています。

地球上で最も暑い月のすぐ後に有史以来、人々が明るいニュースや進歩の兆しを熱望する理由は簡単に理解できます。結局のところ、完璧な材料があれば、電気は完璧な効率で送電線に沿って流れることができるのですが、それは潜在的に革命的な用途の始まりにすぎません。オックスフォード大学の超伝導体を専門とする材料科学者スージー・スペラー氏は、原理的には室温超伝導体は、建設が容易で資源消費量が少ない、よりコンパクトな風力タービンにつながる可能性があると述べている。コンピューターから電気自動車に至るまでの電子機器がすべて理想的な超電導物質を含んでいる場合、必要な電力ははるかに少なくなります。仮説の世界のさらに奥深くでは、適切な超電導体があれば、スケーラブルな核融合炉がカーボンフリーのエネルギー源を豊富に提供できるようになる可能性がある、とスペラー氏は言う。

たとえLK-99が室温の超伝導体であることが証明されたとしても、エネルギーと気候に関する懸念に対処するための実現可能性は、遠い「if」という非常に薄っぺらな基盤に依存することになるだろう。LK-99 が超電導体であれ、大電流に耐えることができれば、線状に成形するには脆すぎず、合成が簡単で安価であれば、製造用の材料が容易に入手でき、政策があればそれに続いて資金も投入されれば、10年以上後にはエネルギー効率が少し向上するかもしれない要するに、米国が特に切望していると思われる迅速な気候変動対策からはほど遠いだろう。

引用元サイエンティフィックアメリカン

不完全な日本語訳だが意味は通じる。いつまでたっても日本も世界も石炭火力ひとつやめられないでいる。その間、どんどんCO2が排出される。「地球上で最も暑い月」とは先月(2023年7月)のことだ。だんだん焦りが募り、メンタルにも良くない。そこへこのLK-99の話しが飛びこんだのだから、話題沸騰するのも無理はないのだ。

ふーー。落ち着こう。