餃子と石油
夕食に餃子を作る。
ニラとキャベツを刻んで、肉と混ぜて、こねて、一個一個包む。
かなりの手間がかかる。
けれど、食べるのはあっという間だ。
さっきまで台所に立っていた1時間が、数分で消える。
考えてみると、似たようなことは他にもある。
石油だ。
何千万年もかけて積み重なった海の微生物の堆積を、
わたしたちは短い時間で燃やしている。
この時間の非対称は何だろう?
餃子と石油は、まったく違うもののようでいて、
同じ構造をしている。
長い時間をかけて蓄えられたものを、
短い時間で消費する。
違うのは、
餃子は自分の時間で作られているけれど、
石油の時間は、あまりにも遠くて見えないことだ。
残った具をラップでくるむ時、
その手にあるのは時間の重さかもしれない。
※石油は微生物などの堆積したものであって 恐竜じゃない そうです。ビックリ