天使の遺言

2025年7月5日に大災難が起きる。という予言、予言の発信元である竜樹諒さんは実は「7月」とまでは言ったが、7月5日であるとは一言も言っていなかった。汗。

わたしも『私が見た未来』の感想を書いた時、途中から7月5日、という日付に固定してしまっていた。汗。

そのことを竜樹さんの新刊『天使の遺言』を読んで知り、ついで『私が見た未来』も読み直したところ、確かに2025年7月に起きるとは書いてあっても、日付までは書いていなかった。書いてあったのは、夢を見た日付である2021年7月5日(月)4:18AM。 他の予知夢のケースでは夢を見た日付が意味をもっていると読めたため、2025年7月もそうかとハヤトチリしたと思われる。

たぶん、他の人もそうなんだろう。

つまり、何というか。すみませんでしたーーっ🙇🏻‍♀️

そういうことで、あらためて本書『天使の遺言』の感想を述べたい。
本書で語られるのは竜樹さんの生い立ちと家族のこと。自分の不思議な能力を人に知られるのを怖れ葛藤したこと、けれど、次第に自分の役割が何かということに気づいたこと。

役割といっても彼女の場合、スピリチュアルな言辞を弄するのではなく、人の手助けなど実際的な活動を続けてきた。親の介護だったり、兄夫婦の赤ちゃんの預かりだったり、難病の子どもを支援するボランティアだったり。

下手をすれば「平凡」の一言で片付けられかねないエピソードを丁寧に綴っているのが本書だ。彼女の人生の中で特異なエピソードはインドでサイババに会ったあたりなのだけど、それは『私が見た未来』でこそ語られていたけれど、本書ではさほどでもない。
『天使の遺言』の中で印象的だった箇所を引用する

出会いと学びには、あらかじめ伏線が用意されているのかもしれません。その伏線は、私が23歳、看護師の義姉に赤ちゃんんが生まれたことでした。
と、赤ちゃんを一ヶ月だけ預かった経験を語り始める。
私は育児未経験ですが、共働きの両親が仕事から帰ってくれば、アドバイスも受けられます。 (中略)

三時間ごとにミルクを作り、ミルクを飲ませたあとにゲップをさせて、ミルク瓶を消毒する。
その他、布おむつの取り替え、肌着やタオルも毎日3回洗濯、入浴も……初めての体験に育児書を読みながら、生後一ヶ月の赤ちゃん一人にてんてこ舞いでした。
編集さんに「育児を任されているから手を抜いたのだろう」とは言われたくなかったし、空いた時間に漫画のネーム、プロット、原稿の下書き、ペン入れ作業……1日20〜30分ほどしか睡眠をとれなくても、原稿と格闘しながら締め切りまでに仕上げていました。
とにかく、役に立つ、喜んでもらえるのが嬉しかったのです。

その後、それが伏線となったかのように、ボランティアで知り合った女性との会話が綴られる。↓↓
 ボランティアを始めて、このときの育児体験が役に立った出会いもありました。

すると、その女性はこう打ち明けてきました。
「少しでも何かのお役にたてればと思って、ボランティアの手伝いを始めたのですが、手伝いに来ているみなさんは、社会経験や資格を持った人が多いでしょ。私は結婚して家庭に入ってしまった専業主婦なので、社会経験もないし、何の資格もないし、取り柄が何もないから、みなさんの中にいると自信を失ってしまって……」
私は女性に伝えました。
「主婦のみなさんが、赤ちゃんを育てるのがどれくらい大変なことか。自立するまで子どもを育て続ける誇らしい生き方に感銘を受けます」
育児体験を実感しているからこそ、伝えることができた、心からの言葉です。
別れるとき、私はその女性から、笑顔で「ありがとう」という言葉をいただきました。

わたしはここを読んで、よくぞ言ってくれました、と頭が下がった。
なぜならば、生まれた赤ちゃんを世話をする人間の存在こそが、あたらしく人間を育てるから。人は人間に生まれるのではない。人間に育つのだ。そうやって育った人間が社会を成り立たせている。それには長い年月がかかる。まず少なくとも基本的には三年。できれば小学校卒業するまで、もちろん理想は少なくとも14歳になるまで、あるいは自立の年齢まで。とにかく、長い年月をかけて、愛情をもって、その子のことを考え、その子のために動く人間が必要。

うちの病院、せいしん科だから、この当たり前のことをやってもらえなかった子どもが大人になって人格がバグってどこにも居場所がなくて「せいしん科ならなんとかしてくれるか」とばかりに入院してくることがある。

ここで優しい職員が「あたたかい看護の力でなんとかしよう、居場所があるようにしよう、生きやすくなるようにしよう、あの人の理解者に自分がなろう」などと思ってはぜったいダメ。まっとうな育児を受けられなかった者がどんだけ怪物になるか、甘くみると自分がひどい目にあう。

少なくとも、自分一人が何とかできるものではないので、複数スタッフ、複数施設、複数自治体で考えないと。いやひょっとして世界規模で考えないとダメかも。まさに、助け合う、ということが必要になる。

やや話が逸れたけれど、愛情をもって子を育てるって、金のためにやるのではなく完全なる無償なこと。

無償なことが基本的な人格を作り、一人一人が社会をつくっていくというのに、世界は拝金主義者たちに支配されている!!!

無償の愛など、どんどん馬鹿にされ汚され卑下され、富裕層のクズどもに利用されて、カスになるまで搾り取られて、あとは捨てられて泥靴で踏んづけられる。

ほんとうーーに腹が立つなんてもんじゃない。

またやや逸れてしまった。

竜樹諒さんは、激しい口調はいっさい使っていません。
(なりすましが現れたくだりでは、少しだけあるけど)

それにどういう意味があるのか、その解釈は読み手次第。でも、伝えなくてはただ、伝えたいんだと、思う。

もう一度、大事なことを思い出してと、伝えたいんだと思う。

巻末には、二篇の漫画が収録されている。

「ハローレディー」 と、「夏休みが来るまえに……」

どちらも、これぞ竜樹諒!といった、あたたかい優しさに溢れた内容。何があっても、その人を見捨てない、助ける、支える。
「これは佳作ですよ」といった編集者さんも優しい人だなぁ。

そして来月は七月

ここまで来たら、あとは「備えておくこと」以外にやることなし。

あと、「それ」が来たら、助け合おう。

あと、金の亡者に注意。千円札を50枚くらい用意しておこう。(詳しくは本書の後ろの方)

あと、「それ」が来なかったからといって、「予言外れたー外れたー」とガキンチョのように騒がない。

金の亡者には注意はずっと必要だから。

 今度、たま出版から『エデンに還れ』という本が出るそう。不思議系のことはそちらに書くそうです。
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