手塩にかけたブーゲンビリアがついに!!

(久しぶりの朗報です。)

6月にブーゲンビリア二鉢を購入しました。

哀れな姿のブーゲンビリア、二鉢
哀れな姿のブーゲンビリア、二鉢

ブーゲンビリアの代表色の濃い目ピンク(マゼンタもしくはフクシア)の鉢と、淡い優しいピンクの、二鉢。

とてもとても可愛いやつらで、わたしは大事に育てて、うんと大きくして、ベランダを南国ぽくするつもりでおりました。

ところが、鉢を置いた場所が悪くて、雨にガンガン当たりすぎて花も葉もボロボロになってしまったのです。(上の写真) ベトナムではうるさいくらい元気に茂っていたので、てっきり頑健な植物と思い込んでいたのが間違いでした。

わたしはこれもう死んじゃったのかな…と諦めかけました。が、その後真剣に検索しまくり、育て方を調べました。

そこで得た情報は、一風変わったものでした。曰く

「ブーゲンビリアは苛めた方がいい」「ブーゲンビリアは甘やかされるのが嫌い」「ブーゲンビリアの鉢は動かしてはいけない」「ブーゲンビリアは秋に花を咲かせる(夏ではなく)」

うーん苛めた方がいいとは穏やかじゃありませんな。これ、具体的に言うと、気を遣いすぎない(=水をあげすぎない)、という意味みたいです。通常、鉢の水やりは「土の表面が乾いたら鉢底から流れるくらいタップリと与える」というのが一般的ですが、ブーゲンビリアの場合、乾いたからといって即あげていいわけじゃない、みたいです。「じゃあ、いつあげるのよ?」と疑問に思うところですが、あるサイトには「葉っぱがしなだれたら」と書いてありました。しかし、それが夏の場合もあてはまるのか? ましてこの地球沸騰化時代の夏に? あと、肥料をどうするか、ですが、過酷な環境を好むため、あまりあげてはいけないみたいです。とはいえ、花を咲かせるのにはエネルギーが必要です。本当にあげないでいいのか? 悩みます。

鉢を動かしていけない理由は書いてなかったので不明です。たぶん、根っこが緯度経度を把握し、地球の中心をめがけてまっすぐに伸びる性質があるためじゃないかと、ロマンチックに想像しています。ご存知かと思いますが、手塚治虫の『三ツ目がとおる』のラスボスは植物でした。そやつは地震まで起こせてしまう、という現代の陰謀論「人工地震」の先駆けみたいな発想をされていたのですから、もう流石としかいいようがありません。※1

もっとも、ブーゲンちゃん、ベトナムの遊覧船の上でも咲いていたので、違いそう…

そんなで、あとはカンに頼るしか在りません。すべての情報がデータベース化されているわけじゃありませんし、「うちのベランダ」「育て主は当方」という固有の条件と同じのは他にないので、これ以上はカンです。

ベランダの他の植物たち~ペチュニア、ゼラニウム、ニチニチソウ、ケイトウ、マリーゴールドetc… には毎朝あげる水を、ブーゲンビリアの二鉢だけ抜かす、ということを、地球沸騰中でも三日おきくらいに行いました。ただ、三日おきと決めているわけではなく、ブーゲンビリアの顔を見て、決めます。

顔、というか気配というか、放っているオーラと言いますか。

肥料の方は、1000倍希釈の液肥を、「あげよ」という天啓が降ってきたらあげる、という感じです。

自家製の肥料をあげたいところですが、暑すぎて手作りしたくないし、液肥もあげすぎなければいいのです。

ちなみにプラネタリーバウンダリードキュメントでも言っていた通り、肥料(窒素、リン、カリウム)の過剰使用が地球の安全を著しく脅かしているそうです。日本での資料→地球の限界 “プラネタリーバウンダリー” & 循環型社会~世界と日本の取り組みからみんなでできることを考える~ これによると「貧酸素水塊がどんどん増加」しているのです。

その原因は食料を作るために使われる化学肥料(主成分は窒素・リン・カリウム)だといわれています。世界で使われる化学肥料は年間1億4500万トンで、それが川や海に流出し、汚染物質となっています。そして、低い酸素レベルで増殖する微生物は二酸化炭素(CO2)より300倍強力な温室効果ガスである亜酸化窒素(N2O)を多く排出しますから、気候変動問題とも関連してきます。

作物の収穫量を上げるための肥料ですが、必要量以上にあげちゃっているため、地球への負荷はハンパありません、って話しです。

ブーゲンビリアへの液肥も窒素・リン・カリウムの化学肥料となりますが、最小限にとどめ、あんまり下から垂れたりしないようにしましょう。

あとやったのは、摘心。ですかね。ピンチとか、コピシングとも言うみたいです。

植物のエネルギーは先端部分に集中するという性質があるため、エネルギーの分散を目的に先端をちょっと切り落とします。

聞き囓りの知識なので、これで合っているのか自信はありません。が、二、三回くらい断行。ブーゲンビリアの場合、いかにも「先端」というのが何度も芽吹くので、「切りたくないなあ」と思いつつも、ちょこちょこと。

という感じで、楽しく育てておりました。そうしたら、↓↓↓本当に葉っぱが生き生きとしてきてくれて。

7月26日

7月26日の写真です。なんとこの数日前、ゲリラ豪雨とともに大量の雹が降って来て、ベランダを直撃していました。→関連サイト。動画もあり

早く気づいて取り込んであげたかったのですが、遅きに失し、葉っぱが傷だらけに。

しかし、「苛められるのが好き」なだけあって、取り込んだ際、ビックリするくらい葉っぱが冷たく冷え切っていたのですが、それもまた良かった?のか、活気づいてしまった感すら。

しかし、こうなると、朝と夕方の一日二回、ブーゲンちゃんに会うのが楽しみになってきました。

そしてある朝、いつも通りベランダに水やりに向かうと

8月11日の朝の写真。ブーゲンビリアの花が咲いたところ
8月11日

おお、やりました。咲いた咲いた!!!!

これには本当に感激しました。ところで、ブーゲンビレアの花びらのように見えるのは苞(ほう)で葉が変化したものです。→資料

上の写真のアップ

花は、中にあるコレです。まだ咲いてないみたいですな。

もう一鉢がどうなるのか(淡いピンクの)、そちらも楽しみでたまりません。

ブーゲンビリアの全身写真
8月15日(クリックでどアップ写真)

ブーゲンビリア二鉢を上から撮影した写真
8月15日 二鉢並んでいるところ(クリックでどアップ写真)

※1 『三ツ目がとおる』面白かったなあ。BUT最後までは読んでないかも