時事ネタ2 /フワもフワならやす子もやす子

「フワちゃん」がやらかして謹慎中という話題を見た。「フワちゃん」たって不破哲三のことではない。フワちゃんって名前のタレント。Google PixelのCM出演で有名。このスマホ、「写真に​​写り​込んだ​​​不要な​​ものを​​簡単に​​消せる​​​『消しゴムマジック』」がウリなのだが、「自分が消しゴムマジックで消されちゃったね」と、一部の人は面白がり、一部の人は「明日は我が身」と震え上がっている昨今なのである。

概要はこうだ。参照したのはこことか

「やす子」というタレントが(こちらは自衛隊員というのがウリの様子?)Xでパリオリンピックにひっかけて

〝やす子オリンピック/生きているだけでエラいので皆/優勝でーす〟(絵文字11コ)とツイートし、フワが

〝おまえは偉くないので、死んでくださーい 予選敗退でーす〟と暴言ツイートした、というもの。その後、フワは言い訳コメントを発表したのだが、あまりにわざとらしい言い訳だったのでよけいに炎上した。

読めば分かる通り、フワはバカ。

気になるのは、「やす子」のツイートだ。

世の中の人間を全員うつ病患者扱いするような、思いやりありすぎ発言。

もちろん、このような優しい声かけに救われる人もいると思う。

たとえば、必死で優勝を目指して頑張って頑張って、それでも結局負けて、生きる意味を失い、心のエネルギーがブチッと切れて自分には生きている価値がない、などと思いこんでいる人。

ただ、同じような状況の人でも、必要な言葉が何なのかは、そう簡単に分かるものではない。

「優勝できなかったね。次はあたしと一緒にがんばろう」とか

「なによ、そのざまは、それでジエンド? 見損なったな。もっとやれる人だと思ってた」とか

その人にどんな言葉をかけるべきなのかは、そう簡単にわかるものではない。その人のために心を研ぎ澄まさなければ出てこないものだ。しかも、失敗率も高い。

思いやりありすぎ発言は、誰にも批判はされない。だから、言って置いて間違いはない

間違いはないが、だからこそ、間違っている

と、言いたい。

借りにこの「やす子」が常に言って置いて間違いのない思いやり過剰なことを言わないでおれない芸風なんだとしても。

あるいは「やす子」自身が「生きているだけで偉い」と思わずにいられないほど過酷な人生を生きた人間なんだとしても。

そこには危険が潜んでいる。

なんでもかんでも思いやり過剰になることは、人々の心を弱体化し、強い者に利用されるだけだ。

ほんと、気をつけてほしいって思う。